霧のブルノエアポート

チェコのブルノを拠点に浴びた芸術などについて記録。

ドレスデン&カルロ・ヴィヴァリ観光

オペラ鑑賞を挟みつつ、3日・4日とそれぞれまた観光をしてきたよって記事です。今回は少し国外に足を伸ばしてドイツのドレスデンと、プラハから少し西の方に位置するカルロ・ヴィヴァリという都市に訪れました。

 

ドレスデン

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エルベ川の景色

・国外≠海外

ドレスデンまで日帰りで旅行できるという情報をキャッチしたので行ってみることに。プラハからはバスで大体2h30ほど。料金は3,000円もかからなかった。約2,880円で国外旅行ができるというのは日本人にとってすごく不思議な感覚。地図上では認識していた陸続きで別の国があるということを改めて認識する。

そして到着したドレスデン、歴史に芸術に魅力たっぷりの街だった。

 

・市街散策へ

ドレスデンはWW2で爆撃を受け、街の八割が破壊されたという歴史を持つ街だ。その状態から再建を重ねて蘇ったという旧市街にまず行くことにした。

初めに見えてきたのは聖母教会。爆撃を耐え抜き、翌朝市民たちがこの教会は無事だったのだと見上げていた目の前で崩れ去ったという。

その後放置されていたが、「世界最大のジグソーパズル」とも言われた再建作業を得て見事に蘇っている。

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教会前には世界史でおなじみのマルティン・ルター

白く美しい部分と黒くすすけたところが残っている。教会が崩れ去る瞬間を見た人達の心境を考えると胸が痛い。現在教会の頂上に掲げられている十字架はかつてドレスデン爆撃を指示した敵国イギリスから送られたもの。

この教会目当てにドレスデンに来たようなものだったので実際に見た時には少し立ち尽くしてしまいました。

 

その周辺にはマイセン焼きの壁画「君主の行列」が!圧巻……!よ〜〜くみると歴代王の名前と没年が書いてある。(が、言語の問題で読めなかったり)

この壁画は大戦でも無事だったそう。調べると1,200℃で焼かれたものらしい。強い。

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その後州立歌劇場ゼンパーオーパーとツヴィンガー宮殿を見学後エルベ川を渡って新市街へ。

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州立歌劇場。高貴。

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ツヴィンガー宮殿。優雅。ここでちょっとゆっくりした。

新市街では現代芸術を楽しむことができた。

ここはクンストーフ・パッサージュという街。カラフルに彩色された5つの中庭が続いていて、道を抜けるたびに歓声を上げた。

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蔦の屋根の奥からは美少女の演奏するリコーダーの音色が響いてきて、もう本当に別世界のよう!

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奥に見えるのがリコーダー吹きの美少女と彼女と言葉を交わす美少年。美。

何が面白いって、この旧市街と新市街のギャップ。両方の魅力が混在しているのが素敵。

 

 

カルロ・ヴィヴァリ編

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草津姉妹都市らしい

・いざ飲泉の街へ

実はこの都市名前すら知らなかったのだが、例によって前々回の記事に登場した日本人バックパッカーのインスタグラムを見て行ってみたくなった。

チェコ最大の温泉保養地らしいが、チェコの温泉は浸かるのではなくて、飲む。街のいたるところにコロナーダと呼ばれる飲泉所があるのでそこを巡るそうだ。面白そう!

・マグカップ選び

温泉を飲む前にまず専用のマグカップを選ぶ。コロナーダの近くには大概マグカップのお店が並んでいるので迷うことはない。

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マグカップが購入できるお店

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中はこんな感じ。これだけあるマグカップの中からお気に入りを見つけるので愛着も湧くというもの。

マグカップは取っ手のところがストローになってるのでそこから温泉を吸う。こうすることで口に届く頃には熱々の温泉も適温になっているというわけだ。

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極力手が写らないようにしたらなんかすごいぬい撮りみたいになった。

・実飲

自分用のマグカップが決まったらいよいよ温泉へ!もちろん、マグカップを購入しなくても飲泉はできる。その際は水筒や最悪紙コップでもいいので持参が必要だ。

コースを歩いていると随所にこんな感じでコロナーダがある。

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一番最初に現れるコロナーダ。蛇口が読んで字の如く蛇になっている。ちなみに一番美味しくなかった。

いくつか試したが、正直おいしい!って言えるところはひとつもない。健康にはいいんだろうけど。

それでも自分に合いそうな温泉をさがしたりコロナーダのデザインをみたりするのはすごく面白かったのでオススメ。

・vs薬用養命酒ベヘロフカ

チェコで最も人気のあるハーブリキュール「ベヘロフカ」もここカルロ・ヴィヴァリが発祥の地らしい。このお酒作り方が秘密で現在世界で製法を知っているのはたった二人だそう。

基本酒が好きな人間なので博物館の中にあるカフェバーにいそいそと駆け込む。

よくメニューを読みもせず一番上にあったbecherovkaを頼んだがこれが良くなかった。

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目の前にドン!と現れたのはショットグラスに並々注がれたドストレートのベヘロフカ

恐る恐る一口飲んで見ると……うっ、きつい……。

わたしにはまだ早かったようです。トニックとかグレープフルーツジュースで割ったらおいしいかも。メニューをよく見直したらトニック割りもあったようなのでまた機会があったら美味しく飲み直したいですね……。

 

あとは帰るだけ〜だっただけどラストにトラブルに見舞われまして……

てっきりバス乗り場と降り場が同じ場所だと思い込み降りたのと同じところで待機していたらまさかの乗り場は正反対!!!気付いた時は時すでに遅しでチケットを買い直し一本遅いバスで帰ったのでした……トホホ。

長距離バスを降りたら乗り場も必ずチェックする。自戒。胸に刻みます。