帰国経緯と欧州演劇のまとめなど
タイトルの通りです。実は3月には帰国しておりましたよとのご報告。
コロナウイルスの影響で大学の方から帰国命令がおり、泣く泣く帰ってまいりました。何らかの形で最後の記事を書かないとなと思いつつ気付けば6月。本来の帰国月に入っていました。
帰国してからこの期間2週間自宅待機になったりそうこうしているうちに日本でも瞬く間にコロナウイルスの脅威が広がったり帰国の失意のなかとったアナスタシアがやっぱり中止になったり突如チェコミーの配信があったりなんだりと色々ありました。チェコミーの配信、びっくり。おかげでみんながチェコミーの話をしてくれたので嬉しかったりふしぎだったり。チェコミーの感想ブログとかFAがみれる世界線何事。
Twitterの方に強制帰国になるまでの記録が残っておりましたので、ここに書き記しておきたいと思います。もう2~3ヵ月も前のことなのでヨーロッパの対応はこんな感じだったんだなと思いながらざっくり読んでください。
3/10 同月24日までの授業休止が決定。その日の朝の講義はあったがそれを受けている途中で情報が回ってきた。この時は皆「コロ休み」などと言ってのんきだった。感染者数も少なかった。
3/11 休校期間が4/13まで延期されることが決定。また100人以上の集会が禁止に。チケットとってたチェコ版キャッツとレベッカが中止になりへこむ。
3/12 23時ごろ緊急事態宣言が出る。オーストリアを含む多くの国への渡航が禁止に。(正確に言うと他の国には行けるが、一旦出ると入国できなくなる)翌金曜からロンドンにHPCCのため遠征しようとしていた私、大いにへこむ。ただもしここで出国しているとチェコに戻ってこれなくなっていたので今考えるとよかったのかもしれない。あと一日出国禁止令が遅かったら大変なことになっていた。また、30人を超える人が集まるイベント、図書館、美術館などの営業も禁止に。
3/14 レストラン、パブ、カフェ、ショップの営業停止。
3/15 23時過ぎ、国内の人の自由な動きを禁止。(通勤、食料品・衣料品の購入、銀行、郵便局などへの訪問は例外)
3/16 外務省によりチェコを含むヨーロッパ各国が渡航危険レベル2に指定される。大学の規定により帰国が決定。
こう書きだしてみると一日ごとに状況がどんどん変わっていくのがわかりますね。当時毎日チェコの感染者数推移を見ては強制帰国に戦々恐々としておりだいぶ追い込まれていたので強制帰国が決まり寧ろほっとしたところもありました。
帰国までも毎日国の発表に振り回されたり帰国便が突然キャンセルにならないか頭を悩ませたりとにかく落ち着きませんでした。実際予約していた帰国便が欠航になり予約を取りなおさなくてはならなかった友人もいました。
こんな感じでバタバタ帰国してきた次第です。私は入学時から留学を目指していたので途中帰国になったの本当に悔しいし、大学によっては自己判断で『残る』という判断ができ、残った友人を見て羨ましく思ったりもしています。
さて、帰国までの話はこの辺にしまして留学中にみた作品についてざっとまとめてみたいと思います。
2019年
9月
10月
バレエ『ロミオとジュリエット』(チェコ)
ミュージカル『アナスタシア』(オランダ)
ミュージカル『ダンスオブヴァンパイア』(ドイツ)
11月
ミュージカル『キャッツ』(オーストリア)
12月
2020年
1月
ミュージカル『スリル・ミー』(チェコ)
2月
舞台『ハリーポッターと呪いの子』(イギリス)
ミュージカル『ウィキッド』(イギリス)
ミュージカル『レ・ミゼラブル』(イギリス)
舞台『ハリーポッターと呪いの子』(イギリス)
ミュージカル『メリー・ポピンズ』(イギリス)
ミュージカル『Everybody's Talking About Jaimie』(イギリス)
ミュージカル『Six』(イギリス)
ミュージカル『ダンスオブヴァンパイア』(デンマーク)
以上ですね!ウーン二月の詰め込み具合がすごい。まとめると7ヵ国19公演16演目です。感想などは記事一覧から該当演目へどうぞ!
各国で見てやっぱり思ったのが、チェコのチケット代が安すぎる。最初からずっと言ってますが、とにかく安すぎる。
チェコミュージカルはどの劇場も一定期間にほぼ毎日同じ演目を上演している、ということがないです。週に一回休演日があって2~3週間上演という日本に多いスタイルとは違い、毎週あるいは毎日別の演目を上演していることが多いです。一例としてオストラヴァの劇場の1月の上演スケジュールをあげます。
11日にレベッカ、16日にJCS……といろんな演目をかわるがわる上演しています。これなんと同じ劇場のスケジュール。この特性が関連しているのか、大道具や舞台装置は非常にシンプルな場合が多いです。ただ、(観る予定だった)(みたかった)レベッカのトレイラーをチェックするとかなりしっかりした装置を使っているのでその限りではないのかも。あとこれはすべての演目に対して言えるわけではないですが、衣装の素材の部分は節約しているのかなと感じることも。
それから特に地方劇場は、劇場付きの役者さんがいる場合が多いです。この役者さんの中で複数の演目を回していくという形。劇団みたいですね。劇場インスタグラムをチェックしていると、エリザベートでルドルフをしていた役者さんが翌週別の演目で主演、「今年も○○(演目名)の幕があきました~!」なんて投稿をしていたりするので驚く。
プラハの一部の劇場では、一つの演目を〇月までロングラン!という形で上演しているところもあるけど、そこも公演があるのは週に3~4回。
もちろんこれだけではないと思いますが、こういった公演形態がチケット代を抑えられている理由のひとつなのかなと思います。
オタク的には多ステしにくいのが残念。日本でも地方にいるので、みたい演目がある時は東京大阪に飛んで土曜マチソワ日曜マチネ!みたいに休日にガッとみることが多く、そうなると土曜と日曜でやってる演目がちがうチェコのスタイルは難しいところがあるなと感じました。
まあチケ代の安さはそれを補って余りあるメリットなんですが。交通費も宿泊費も安いから遠征費もめちゃくちゃ安いし。
ちなみに私、最後のTdVから一度も劇場に行けてません!悲しい。現場に行きたい。いつ回復するかわからない状況ですが、一日も早く回復することを願っています。
それでは9月からこのブログにお付き合いいただいたみなさま、ありがとうございました。