霧のブルノエアポート

チェコのブルノを拠点に浴びた芸術などについて記録。

プラハ&チェスキークルムロフ観光

プラハに到着してから気付けば4日が過ぎようとしている。

到着日と2日目は疲れから友人共々泥のように眠っていたので全く何もしていない。というわけで、重い腰を上げプラハチェスキークルムロフという2都市を回ったことについてざっくり書いていきたいと思います。

 

 

プラハ

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カレル橋からの景色

・第一日本人発見

別に笑いをこらえているわけではない。

2日目にスーパーからホステルへ帰っている時、恐る恐る「こんにちは〜……」と声をかけてくれた彼女は、愛知からバックパックでヨーロッパを巡っているらしい。聞いてみるとなんと同じホステル!同じホステルに日本人女子大生が!!

せっかくなので翌日のプラハ巡りも一緒に行くことにした。

・いざ旧市街へ

泊まっているホステルから旧市街の最寄りへ。チェコは一枚買うと値段によって30分から一日乗り放題システム。このシステムが便利なのは地下鉄だけでなくトラム (路面電車)も乗り放題なところ!

とりあえず30分チケットを購入し旧市街へ。

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チェコエスカレーターは右立ち左歩きの大阪式。むしろ大阪がワールドスタンダードなのかもしれない。

街に出ると早速綺麗な建物が。ここは市民会館で、写真正面に写ってるモザイクアートはミュシャの作品。芸術家の作品が街に息づいているのは物凄く羨ましいです。

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少し進んでいくと『黒い聖母の家』が見えてくる。目を凝らすと角のところに名前の由来である黒い聖母像がある。この建物は代表的なキュビズム建築で、二階は現在博物館として利用中。

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プラハはすごく小さな街なのに、アール・ヌーヴォーバロック式、ルネッサンスゴシック建築などが一堂に会しているのがすごいなと思う。調べてみるとロマネスク様式の建物もあるそう。建築に詳しければもっと面白かったのかなと少し悔しくなったのでちょっと勉強してから再チャレンジしたい。

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ちなみにこれは中央広場にいた馬車。普通に車のような顔をしているからびびる。乗りたかったけどお値段が結構したので断念。

・地獄の坂登り

さて、もう少し市街をブラブラした後にいよいよ到着時から奥に見えていたプラハ城へ。かなり傾斜のきつい坂を登る、登る、とにかく登る。

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下りからの景色。坂のきつさが伝わるだろうか。登っていると何故か今は亡きブルーシアター六本木を思い出した。

プラハ城までの道はレストランや土産屋が立ち並び、目にも楽しいのだがそれはそうとしてしんどいものはしんどい。

ようやっと登り切るとそこはプラハの街並み一望できる絶景が!

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絶景ポイントの隣にあった世界一(景色が)綺麗なスタバ。景色を見ながらカフェするには最適。

プラハ城前には人形と見まごうほどピクリとも動かない衛兵がいて、ちょうどその交代の様子を見ることができました。(写真は撮り忘れた。無念)

一通り景色を満喫した後は疲れを癒すために降りてビールと料理をいただいた。

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観光スポットはまだ残っていたが脚が限界を訴え始めたのでこの日はここまでにしてホステルへ帰り着いたとさ。

 

 

チェスキークルムロフ

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街に着くと直ぐ私達を迎えてくれる景色。

・増えゆく日本人パーティ

プラハ市街地からクタクタになってホステルの共用スペースに行くと、そこにはなんと、もう1人日本人が!

東京からバックパック背負ってきた彼女は、ギリシャインハンガリー経由でチェコに到着したばかりだと言う。日本人宿でもないのに同じホステルに日本人女子大生が4人。なんとも愉快な状況になってきた。

そして、2人のバックパッカーから共通の街の名前が飛び出す。チェスキークルムロフとは。

どうも街ごとまるっと世界遺産になっており、「世界で一番美しい街」の異名をもつ場所らしい。プラハから日帰りで行けるとのことなので是非訪れることに。

チェスキークルムロフ

プラハからチェスキークルムロフへ行くのはとっても簡単。地下鉄のabdêl駅を出た後直ぐのバス停から3時間弱揺られているだけ。人気の観光地らしく国籍様々な人が乗り込んでいた。

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利用したバスの様子。ホットドリンクの無料サービス、wi-fi、映像コンテンツ付の学割が効いて往復3.9€(約460円)。安い!

・街中散策

一歩足を踏み入れるとまるで絵本の中の世界のよう。

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街並みがあまりにも可愛いので少し進むたびにバシャバシャとシャッターを切りながらここでも最奥に見える城を目指す。RPGみたいだな。

とはいえこちらでは城に到達するために坂を登る必要もなく無事に到着。場内見学は有料で学生は110czk(約550円)。一見の価値アリなので払ってでも行くべきところ。

さて、先程城に着くまでは坂を登らなくてよかったと言っていたが城の塔に登るためには無論螺旋階段を登り続ける必要がある。

というわけで昨日の疲労が堆積したままの足に鞭打ち階段を登る、登る。

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田舎のおばあちゃん宅を思わせるえらい急傾斜の階段。この後階段は更に狭く、高く、石造りになっていく。無慈悲。

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なんとか登り切ると眼下に広がる美しい街並み。360度ぐるっと全部絶景。

天候にも恵まれて風も気持ちよく、最高の気分。

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奥に見えているカラフルな建物が苦労して登った塔だが、写真に若干の違和感を覚えないだろうか?

注目してほしいのは装飾部分。よく見なくてもわかるように、絵である。なんか、装飾を彫るお金がなかったから描いたらしい。ええ……。お城だけでなく街のあちこちにこんな感じの「だまし絵」がたくさんあった。

奥の方には心の中幼女が思わず爆走する超かわいい庭園が広がっている。かわいい。

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その少し手前にはマリア・テレジア戴冠式の際に利用したという馬車が展示してあった。ハプスブルクと聞くだけでテンションが上がる人間なので私内この日最高潮の盛り上がりを記録する。

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内部は撮影禁止だったので入り口だけ。白馬の模型と共にただならぬ感じで展示してあった。

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最後に城で飼っているというを見て城外へ。かつてお城に住んでいた人が飼っていたというゆかりの動物らしい。熊を飼ってるお城。パワーワードである。

すっかりお腹が空いたので城下町のレストランで乾杯。

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日に日に乾杯のグラスが増えて行くのが楽しい。

料理提供に結構時間がかかり、バスの時間が迫ったのでフードファイトしてバス停まで急ぐという最後まで体力勝負の旅行でした。

 

 

 

ざっくりって書いたのにクソ長くなった。みっちり観光をして参りました。

偶々出会ったバックパッカーの2人は同年代なのに1人で世界を巡っていて、面白い話をたくさん聞けて、すごい刺激を受けました。

本格的に大学が始まる前に2人に出会えて良かった。そんな意味でも面白い2日間でした。

ではまたまたぼちぼち更新していきます。